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三井物産、サケ養殖事業に参入、アジア新興国需要開拓へ

三井物産がサケの養殖事業に参入するというニュースです。

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チリの養殖大手と合弁会社を今春にも現地に設立し、サケ類のなかでも成長が早く、すしネタや切り身に適した魚種をチリで生産する。
中国などアジア新興国の消費量は増大傾向にあり、水産資源の調達力を強化し、新興国の顧客を開拓するということです。
チリ最大手級のサケ養殖会社であるマルチエキスポートと合弁会社を設立することで合意、三井物産は30億円強を出資し、合弁会社株の30%を取得する。
マルチエキスポートは現在3種類のサケを養殖しており、総生産量の2割弱にあたる銀サケとトラウト(マス類)の養殖事業を本体から切り離し、合弁会社に移管、欧州などで好まれる主力のアトランティックサーモン(大西洋サケ)は引き続きマルチエキスポートが手掛ける。
合弁会社はマルチエキスポートからチリ国内にある合計21カ所の養殖施設を譲り受け、卵をふ化させ稚魚から成魚まで育てる。
現在の生産能力は年間8000トン(原料ベース)で、施設を拡張し、5年後に日本の総輸入量の1割弱に相当する2万2000トンに増やす計画。
銀サケとトラウトの養殖期間は2年間と大西洋サケに比べ1年短く、低コストで生産でき、刺し身、すしネタ、焼き魚などに適しており、主な買い手は日本やロシア。
マルチエキスポートは三井物産と組むことで急成長するアジア新興国市場の開拓を加速するとともに、日本向けの販路を確保する。
世界全体のサケ類の養殖量は約180万トン、内訳は大西洋サケ140万トン、トラウト28万トン、銀サケ12万トンで、日米の養殖サケ類の需要量は横ばい状態だが、新興国は02年の21万トンから10年に42万トンへ倍増しているということです。

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