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インドネシア、二輪・四輪販売が失速  ローン規制響く

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本日の日経朝刊より、インドネシアの二輪車、自動車業界が2012年の販売見通しを「過去最高」から一転して「前年割れ」に下方修正したというニュースです。
政府が15日からローンの頭金規制を開始し、ローンを利用する購入の急減が予測されるとのこと。
インドネシアは日系メーカーが9割超のシェアを握る二輪車、自動車ともに東南アジア最大の市場で、11年のインドネシアの二輪車と自動車販売はそれぞれ約800万台、89万台で過去最高を更新し、12年も一段の増加を予想していたが、工場増強を進める各社は戦略練り直しを迫られそう。

二輪車工業会のグナディ会長は日本経済新聞に「当初予想の約900万台を25~30%下回る」と語り、650万台前後になるとの見通しを示した。自動車製造業者協会のスディルマン会長(ダイハツ工業現地法人社長)も「目標を94万台から(11年比1万9千台減の)87万5千台に下方修正する」と述べた。

インドネシアの中央銀行と財務省が発令した規制は、購入額に対する頭金の比率を二輪車で25%以上、自動車(商用車除く)で30%以上に規定するという内容ですが、実際には二輪車購入者の8割がローンを利用し、頭金は購入価格の5~10%程度で、規制により頭金の負担は約5千円から2万円程度に高まる計算となる。
二輪車購入層は月収数万円の場合が多く、打撃は大きく、自動車も購入者の約65%がローンを利用し、頭金は10~25%が現実のようです。
返済能力を上回る消費の抑制が狙いで、補助金付き燃料の消費や物価抑制の狙いもあるようですが、最低賃金が上昇するなか収益環境の悪化が懸念されそうです。

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