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日野自動車、東南アでトラック現地生産拡大へ

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日野自動車が東南アジアでトラックの現地生産を拡大するというニュースです。
マレーシアに新たに組み立て工場を建設し、インドネシアでは小型トラック用エンジンの生産を始める。
市場が拡大する東南アジアを収益の柱と位置付け、総額約110億円を投じて生産体制を整え、納期短縮などで顧客ニーズに即応しながら、為替リスクの軽減も狙うということです。
2012年3月期の生産台数は日本の7万8千台に対し、タイとインドネシアの合計で6万台。これが16年3月期にはタイとインドネシアの合計で11万5千台となり、10万7千台の日本を逆転する見通しで、さらに新設するマレーシア工場は年産約1万台を計画しており、生産面でも東南アジアの比重が一段と高まる。
現在3割強の東南アジアでの現地生産比率は16年3月期には4割以上に高まる。
マレーシアでは現地の自動車関連企業、MBMRと合弁で生産子会社を設立し、工場を新設、新会社には日野自動車が58%、MBMRが42%出資し、役員は8人で日野自動車が5人を派遣する。
工場はクアラルンプールから約70キロメートル離れたネグリセンビラン州の工業団地内に建設し、初期投資額は約34億円。
部品を日本から輸出し現地で組み立てるノックダウン方式をとり、14年前半に生産を始める。
現在、マレーシアでは現地企業に組み立てを委託しているが、同国のトラック市場は東南アジアでタイ、インドネシアに次ぐ規模で、13年3月期のマレーシアでの販売台数を前期比18%増の7700台とみており、今後も伸びが続くとみて自社生産に踏み切る。
インドネシアでは約80億円を投資し、13年3月期中に小型トラック用のエンジン部品の機械加工と組み立てを始め、将来は中型用エンジンの生産も手掛ける計画で、年7万基の生産を目指す。
現時点ではエンジン部品の機械加工は日本でしか手掛けておらず、エンジンはほぼ全量を日本から海外の車両組み立て工場に輸出しているが、インドネシアなど東南アジアでもエンジンを生産し、周辺国への供給拠点とする狙いもある。

日野自の15年3月期の世界販売台数は12年3月期比53%増の19万6000台となる見通しで、東南アジアを中心とした新興国が伸びをけん引する。東南アジアでは所得水準の向上などを背景に、二輪車や家電など幅広い製品の需要が拡大しており、日本企業の事業機会も広がっているということです。

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