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富士ゼロックス、ベトナムに新工場設立 小型複合機の生産・輸出拠点にへ

Hai Phong

富士ゼロックスはベトナムに複合機と業務用プリンターの新工場を設立するというニュースです。
2013年11月に稼働させ、新興国市場で需要が急増するA4判対応の小型機を生産、15年までに年産能力を200万台にする計画で総投資額は約90億円の見込み。
中国に2工場を持つが人件費高騰や災害などに対するリスク分散が必要とみて、ベトナムを小型機の新たな輸出拠点とするということです。

新工場はベトナム北部のハイフォン市に建設、敷地面積17万平方メートルで、建屋の延べ床面積は4万6000平方メートル。
約700人の従業員を雇用し、初年度は年産70万台で始め、2年かけて同200万台規模まで増強する。
同社の海外新工場の建設は1995年以来18年ぶりとなる。
富士ゼロックスは現在、中国・上海市と深セン市で、米ゼロックス向けを含め複合機・プリンターの全生産量の約9割を製造しており、中国の2工場の生産能力は非公表だが、ベトナムの新工場は同社の中国全体の生産能力に匹敵する規模になるとみられる。
多機能の複合機が主流の先進国市場と異なり、新興国では低価格の小型複合機やプリンターの需要の伸びが著しく、大企業向けを得意としていた富士ゼロックスも、新興国モデルの開発を強化している。
ただ、中国での増産余力はほぼ限界に達しており、新工場建設で大幅な増産体制を整える。
ベトナムは、ほかの東南アジア諸国とつながる交通インフラの整備が進んでおり、一部の協力企業が進出するなど部材調達網も整っているという。
新工場では東南アジアや、米ゼロックスが営業を担当するインド、ロシア向けにA4判小型機を中心に生産し、発光ダイオード印刷ヘッドなど一部基幹部品も内製、A3判対応の主力機の生産も視野に入れる。

事務機大手では、キヤノンがベトナム・ハノイ市の工業団地で02年からプリンター工場を稼働し、13年にはフィリピンにもプリンターの新工場を稼働させる計画。
リコーも09年にタイ工場を稼働させて全世界にプリンターを供給するなど、中国一極集中を避けながら、海外での生産能力を増やす動きが広がっている。

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