2013年09月10日08:39 【トピックス】
JCB、ブラジルに進出へ
JCBが中南米でカードの発行事業に乗り出すというニュースです。
第1弾としてブラジルの大手銀行と提携し、来年4月からクレジットカードなどを500万枚超発行する。
国内の金融機関やノンバンクが中南米で同事業に参入するのは初めてのことで、メキシコなど他の中南米諸国でも発行を目指す。
JCBは世界のカード市場で米ビザ・インターナショナルや米マスターカード・ワールドワイドなどに次ぐ4位だが、シェアは2%に過ぎず、海外でのカード発行事業は中国や韓国などアジアが中心となっている。
ブラジルはクレジットカードとデビットカードを合わせた発行規模が5億枚に達する有力なカード市場で、ビザとマスターカードが既に進出しているもの、中間所得層を中心に市場の伸びがさらに期待できるため、JCBも新たな新興国開拓の拠点とする。
提携先のブラジル連邦貯蓄銀行は、4千億ドル以上の総資産を持つ中南米最大規模の政府系金融機関で、ブラジルは2014年のサッカーワールドカップや16年のリオデジャネイロ五輪など、世界的なイベントが相次ぎ、消費市場として成長が続くと見込まれている。
カード発行は来年4月から開始し、当初はクレジットカードのみだが、デビットカードやクレジットとデビットが一体となったカードの発行も始め、3年以内に500万枚超の発行を目指す。
ブラジルではJCBの加盟店が120万店に達し、クレジットカードが使える店舗をほぼ網羅しているが、カード発行は手がけていなかった。
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