丸紅、フィリピンの上下水道会社マイニラッド社に20％出資

丸紅がフィリピンの上下水道会社、マイニラッド・ウオーター・サービシズ（ケソン市）の株式20％を取得するというニュースです。

取得総額は約300億～400億円で、丸紅は同国で事業を拡大するとともに、その運営実績を他の東南アジア諸国での水道事業参入の足がかりにする考えだということです。
マイニラッド・ウオーター・サービシズはマニラ首都圏西部で同国の人口の約１割にあたる950万人の上下水道需要を賄っており、民間の水道事業者としては世界最大規模。
丸紅は現地インフラ大手のメトロパシフィック社などから株式を取得するほか、第三者割当増資にも応じ、国際協力機構の融資も活用し、2013年１月をめどに出資を完了する予定。
丸紅は日本式の漏水率が低い水道サービスなどのノウハウを提供し、マイニラッド・ウオーター・サービシズのサービスの質を高めていく方針で、さらにフィリピン国内の他地域や周辺国で事業拡大を図る。
新興国では人口増加や経済発展で水需要が拡大しており、商社各社は水関連ビジネスは安定的な収益が見込めると判断しており、丸紅はチリで産業革新機構と共同で水道事業会社を買収したほか、三菱商事も産業革新機構と日揮などと共同で豪州の水道会社を買収した。

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