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マキタ、中国への依存度下げ、ルーマニア工場の生産能力増強へ

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マキタがルーマニア工場で電動工具の生産能力を月50万台と現在の2.5倍に増強するというニュースです。
ブカレスト近郊にある既存工場棟の隣接地を取得し、2014年1月までに新工場棟を稼働、主力の欧州に加え、成長が見込める中東・アフリカへの供給能力を高めると共に、中国2工場の生産比率が高いため、拠点の分散化で依存度を下げるということです。
土地・建物の投資額は約38億円で、新棟の延べ床面積は2万4000平方メートル、既存棟と合わせるとルーマニア工場は5万5600平方メートルになる。
ドリルや、研磨に使うグラインダーといった住宅建築向け電動工具を増産し、部品の加工設備を増やし、部品から最終組み立てまでの一貫生産体制を整える。
従業員数は1200人規模と現行から倍増させる計画。

マキタは12年3月期に電動工具の世界生産台数が2700万台、月平均は225万台だが、中国・江蘇省にある2工場が月145万台強で全体の約65%を占めている。
米ブラック・アンド・デッカーや独ボッシュなど競合企業も中国生産の比率が高いが、マキタは、中国依存度が高いままだと為替変動や経済状況、政変などのリスクが大きいと判断し、中国以外の生産拠点を増強する。
12年3月期にマキタの欧州売上高は1232億円で、連結売上高の約4割を占めている。
英国やドイツにも工場を持つが、両工場は高付加価値品を生産しており、普及価格帯の製品を手がけるルーマニアで増産に備える。

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