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タカラトミー、「ポケモン」玩具を全世界で展開へ

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タカラトミーが、人気キャラクター「ポケットモンスター」の玩具を全世界で展開するというニュースです。
日本とアジアに加え、新たに欧米など、その他地域で玩具を企画・販売する権利を取得、商品開発やブランド戦略を一手に引き受け、効果的に世界市場を開拓する。
国内玩具市場が縮むなか、成長しているキャラクター商品の世界市場を舞台にポケモン事業を3年間で300億円強に増やすということです。
ポケモンの版権元で、任天堂の持ち分法適用関連会社のポケモン(東京・港)とグローバルライセンス契約を結び、これまでポケモン玩具はアジアと日本がタカラトミー、欧州がバンダイ、米国が現地企業と、ばらばらだったが、今回タカラトミーが昨年買収した米中堅玩具のRC2コーポレーション(現トミーインターナショナル)が欧米で広く販路を持つことが評価され、全世界での玩具の権利を取得できた。

一括展開によって地域で分かれていた玩具の商品開発や投入時期を一本化し、生産・販売の効率アップが期待できることや、新シリーズのアニメやゲームの海外での展開時期と合わせた玩具販売も可能になり、ブランド戦略も立てやすくなる。
まず来年1月にもトミーインターナショナルが欧米で取引する玩具専門店や量販店など約2万店で、フィギュアやぬいぐるみなど約70の商品を販売、大半は国内向けと同じ商品で、中心価格帯は日本と同程度の5~7ドル(約400~550円)に設定する。
中南米など未開拓地域への進出も検討する。

キャラクタービジネスは一般的に、版権管理会社が、玩具や雑貨といった商品分野ごとに、地域を分けて商品化権をメーカーに供与し、メーカーのキャラクター関連商品の売上高の一部がロイヤルティーとして版権管理会社に入る仕組み。
現在のポケモン関連商品の海外の市場規模は年間1400億円程度になり、家庭用ゲームソフトやカードゲームが中心で、ピークの1999~2000年ごろと比べ玩具の取り扱いは減っている。
タカラトミーに積極的に新商品を出してもらうことでポケモンの人気を再度高めたい考え。
タカラトミーの12年3月期の国内とアジアでのポケモン玩具の売り上げは36億円で、3年間で日本・アジアで150億円に引き上げる。
欧米では販売する玩具を約150種類に増やすほか、欧米事業の担当部署にもポケモン担当を新たに4人配置し、販売戦略を立て、欧米での売上高を3年間で約2億ドル(156億円)に伸ばす考えということです。

*画像と本文とは一切関係ありません。

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