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住友ゴム工業、トルコに工場建設

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住友ゴム工業がトルコ中部チャンクルに乗用車用タイヤなどを生産する工場を建設するというニュースです。
2013年に着工し、14~15年ごろの完成を見込み、投資額は約5億ドル(約400億円)。
拡大するトルコ市場のほか、周辺新興国や欧州への販売も視野に入れ、中東や旧ソ連圏に近く、EUと関税同盟を結んでいるトルコの地の利を生かすということです。
住友ゴムがトルコで生産するのは初めてのことで、現在は欧州や中東向けは主に日本から輸出している。
トルコの工場から製品を供給すれば円高の影響を回避でき、物流も効率化できる。
トルコ企業と組んで合弁会社を設立する方針で、トルコ政府は国内産業育成のための投資促進策を打ち出しており、こうした優遇策の活用も検討する。
住友ゴムは新興国市場の開拓に向け海外の生産体制を拡充しており、海外売上高比率は12年1~6月で51%。
これを近く策定する長期経営計画でさらに引き上げ、ブラジルでも工場を建設中で、13年10月に完成する予定。
海外需要の盛り上がりを背景に、同社の国内外のタイヤ生産設備の稼働率は10年以降95%前後とフル稼働に近い状態が続いており、生産能力全体のうち海外の割合は12年は46%となる予定で、ブラジルやトルコの工場が稼働すれば5割を大きく上回る。

欧州は債務危機で景気が減速しているが、市場としては依然大きく、トルコはEUとの関税同盟により、EUへの輸出にほとんど関税がかからない。
またトルコと周辺の新興国は経済成長に伴い中間層が台頭し、自動車市場の拡大とともに店舗で販売する交換用タイヤの売り上げも拡大が見込める。
日本のタイヤ大手ではブリヂストンがトルコでタイヤを生産しており、今春には約1億2000万ドルの追加投資を発表、このほか横浜ゴムはロシアで生産を開始。

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