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富士電機、「パワー半導体」を中国向けに拡販

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富士電機が家庭用エアコンの消費電力を減らせる「パワー半導体」を中国向けに拡販するというニュースです。
11月から中国の家電メーカーや、中国で製品を販売する日本の家電メーカーに出荷する。
中国は省エネ規制を強化しており、需要が増大すると判断し、産業機器向けを得意としてきたが、家庭向けに参入するということです。
エアコンの室外機に内蔵する圧縮機に搭載し、エアコンの消費電力を左右する「インバーター」を制御、同社の従来製品に比べ、使用中の電力損失を25%減らした。
これまで外につけていた電子回路を中に組み込む構造にして小型化し他の家電機器にも組み込みやすくした。
半導体に使うチップ部品は長野県松本市の工場で開発して生産しフィリピンの自社工場で組み立て、コストを削減する。
3年後に月産40万個を目指すし、今後は冷蔵庫など他の家電向けの製品も開発する。
中国では電力損失が少ないインバーター搭載型のエアコンがよく売れているがインバーターを搭載したエアコンの普及率は4割にとどまり、今後は上昇する見込み。

パワー半導体のうち、家電向けは三菱電機が強く、エアコン向けで世界7割のシェアを持つ。
一方、富士電機は主に産業機械や工作機械、発電向けを手掛けるが、今回、家庭用エアコン向けに参入し、同分野で世界シェア1割を目指す。
家電向けの製品群拡充により、14年度のパワー半導体事業の売り上げ規模を現在の4割増の1040億円まで高めるということです。

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