インドネシア・ベトナム・ミャンマー・マレーシア・中国・タイ・台湾等、海外進出に関連するニュースを毎日配信

  • 掲載記事数: 3673件
Home > トピックス > 欧州ビール大手ハイネケン、「タイガー」を3200億円を投じて買収 東南アで事業強化

欧州ビール大手ハイネケン、「タイガー」を3200億円を投じて買収 東南アで事業強化

2412737806

欧州ビール大手のハイネケン(オランダ)が3日、シンガポール大手、アジア・パシフィック・ブルワリーズを買収すると発表したというニュースです。
アルコール需要の拡大が続く東南アジア市場の攻略に向けた中核企業に位置付けるということで、日本を含む先進国ではビール需要の頭打ちが予想され、新興国市場では地元勢を巻き込んだ勢力争いが激しさを増しそうです。
ハイネケンは以前からアジア・パシフィック・ブルワリーズの発行済み株式の42%を保有、51億シンガポールドル(約3200億円)強を投じて、シンガポールの飲食品・不動産コングロマリット、フレイザー・アンド・ニーブからさらに40%取得する。
TOBを通じて残りの株式も買い取り、完全子会社化を目指す。
アジア・パシフィック・ブルワリーズは有力ブランド「タイガー」を軸に合計24カ所の製造拠点など東南アジア全域に展開し
地元シンガポールに加えてベトナム、インドネシア、マレーシアで強い。

ハイネケンはこれまでフレイザー・アンド・ニーブとともに、アジア・パシフィック・ブルワリーズを「共同運営」してきた。
一転してこれを解消するのは、タイの新興ビール大手タイ・ビバレッジが先月、シンガポールの大手銀OCBCからフレイザー・アンド・ニーブ株の22%を取得し、筆頭株主に突如登場したのがきっかけだ。

ハイネケンは世界大手の一角だが、地元欧州市場で売り上げ不振に直面し、最大のビール市場である中国ではライバルのアンハイザー・ブッシュ・インベブに水をあけられている。
日本に匹敵するビール市場に成長した東南アジア事業の強化が欠かせない。

関連記事はありません

この記事をソーシャルブックマークやミニブログへ登録・共有する

メルマガ登録/解除