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神戸製鋼所、タイで車部品向け線材加工事業拡大 生産能力5割増

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神戸製鋼所がタイで自動車向けの線材加工事業を拡大するというニュースです。
2工場に約11億円を投じて熱処理炉や鋼材の成形設備を追加、2013年春に生産能力を最大5割高め、日系の自動車部品メーカーの東南アジアでの生産拡大に対応する。
神鋼は自動車向け特殊鋼では国内で高シェアを握っており、収益力の高い線材の販売を海外でも増やし収益の安定につなげる。

自動車向けのボルト、ナットを生産する「コウベCHワイヤ」と懸架バネを生産する「マハジャックキョードー」にそれぞれ5億、6億円を投資し、CHワイヤでは熱処理炉を1機増やして5機態勢にし、生産能力を1.3倍の月産4500トンに引き上げる。
マハジャックでは線材を引き伸ばして成形する装置を1機増やし3機態勢にして生産能力を1.5倍の月2700トンにし、両施設で在庫置き場の建屋も増設・拡張する。

タイではトヨタ自動車やホンダなどが東南アジア向けの自動車生産を増やしており、部品の需要も拡大中ということで、能力増強で受注残の解消を狙い、さらなる自動車生産拡大にも対応する。
線材の母材は神戸製鉄所と加古川製鉄所から輸出し、海外生産拡大で国内工場の稼働率向上にもつなげる。
国内ではエコカー補助金の終了後に需要が減る可能性があり、海外への供給増で国内の需要減を補う。
神戸製鋼所の鉄鋼事業は2012年3月期の経常損益が146億円の赤字だったが、500億円のコスト削減を進め収益の改善を目指している。

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