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日本触媒、インドネシア工場で高吸水性樹脂生産前倒しへ

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日本触媒がインドネシアで計画している紙おむつ用の高吸水性樹脂(SAP)の生産を一部前倒しするというニュースです。
来年3月にも年3万トン生産できる設備を稼働させ、姫路製造所(兵庫県姫路市)の爆発事故による供給不足に対応するが、増産分は停止中の姫路製造所の供給量の1割弱にすぎず、供給不足の解消には時間がかかりそうだということです。
インドネシア工場では2013年8月までにSAP9万トンと原料のアクリル酸8万トンを増産する計画で現在、生産設備を建設しているが、工事の進んでいる3万トンのSAPの生産設備を来年3月に前倒しして稼働させ、8月までに6万トン増やし、当初計画通りの9万トンの生産体制とする。
日本触媒は現在、米国とベルギー、中国で合計年15万トンのSAPを生産しているが、3拠点はすでにフル稼働状態が続いているため、増産の余地は少なく、インドネシアに新設する設備の稼働を早め、少しでも供給量を増やすことでSAPの需給緩和につなげる。

アクリル酸などについても、顧客への供給やSAP生産のため、欧米やアジアなど海外メーカーと調達に向けた交渉を進めている。
先月29日に爆発事故が起きた姫路製造所は、SAPを32万トン生産しており、世界シェアの2割を占める主力拠点となっているが、現在も生産再開のめどが立っていない。

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