インドネシア、労働者による大規模デモ発生

インドネシアの複数の工業団地で３日、労働者による大規模なデモが起きたというニュースです。
非正規従業員の正社員化などを訴えるデモが80カ所以上で一斉に発生、一部でストも起き、操業を停止した日系工場もあるようです。
アジア有数の経済成長を背景に日本企業の進出も続くなか、待遇改善などを求める声に企業は対応を迫られているということです。
デモやストは、ジャカルタ近郊で日系工場が７割以上を占める複数の工業団地のほか、外資系工場が集積するバタム島などで発生、労働組合連合による200万人超を対象としたゼネスト呼びかけに応じたもので、国家警察によると約75万人の労働者らが参加。

ホンダやパナソニック、ＫＹＢ、関西ペイント、川崎重工業などは工場の操業を停止したが、治安当局が１万５千人超の警官隊を配備して警戒した結果、大きな衝突もなくデモやストは夕方までに終了した。
デモ隊の多くは、業務の外部委託の廃止と、正社員化による福利厚生の改善を要求するもので、要求が受け入れられない場合、今後も断続的にデモを実施する方針という。
インドネシアの労働法では、製造工程の基幹業務で業務の外部委託を禁じているが、「基幹業務」の解釈に幅があるため、労使の対立につながっているということです。

*画像と本文とは一切関係ありません。

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