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工作機械メーカー、台湾を輸出拠点にアジア市場開拓へ

シチズングループなどの工作機械メーカーが台湾を輸出拠点に中国・アジア市場を開拓するというニュースです。

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シチズングループは現地での生産委託を通じコストを従来比2~3割削減、オークマも合弁会社でアジアの自動車、機械部品メーカー向け製品を増産する。
台湾は中国と自由貿易協定(FTA)に相当する協定を結んでおり、一部品目では対中輸出の関税がゼロになる点も台湾生産拡大の追い風となっているということです。
シチズンマシナリーミヤノ(長野県御代田町)は台湾の工作機械大手、友嘉実業集団に低価格機の生産を委託し、あらかじめ製品の主な機能や原価を提示し、設計や調達、製造を友嘉実業集団に任せる。
第1弾として、金属の棒を削って自動車部品や電子機器用の金属部品などを作る旋盤を製造、近く東南アジアを中心に月20台を販売し、2013年度にも中国への輸出を始める。

オークマは13年度、台湾の総合工業機器メーカー、大同公司(台北市)との合弁会社で自動車部品などを切削加工するマシニングセンターなどの新工場を稼働させ、合弁会社の生産能力を12年度比6割増の月間300台に高める計画。

和井田製作所も金属の表面を削る研削盤の生産を友嘉実業集団に委託し、当初は日本から部品を送り、友嘉実業集団が現地で製品に組み立てるノックダウン方式とし、台湾製部品も採用していく計画で月数台の生産を見込んでおり、委託する機種も広げる。

コスト削減のため海外生産を検討する工作機械メーカーも多いが、台湾は中国に比べて、政治リスクが少ないうえ、中国の政財界に人脈を持つ企業も多く、部品産業の集積度が高いことなども台湾企業と組む安心感につながっているということです。

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