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ワタミ、アジアで低価格の日本食レストラン本格展開へ

ワタミが2013年から海外で低価格の日本食レストランを本格展開するというニュースです。

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香港、台湾などにある既存レストランより平均単価が4割安い店を郊外を中心に出店し、これまで日本の外食チェーンは富裕層向けを軸に店舗展開するケースが多かったが、価格戦略を見直し、中間層を軸に顧客を広げるということです。
ワタミは低価格レストラン「和亭」を現在、実験的に12店運営しており、平均客単価は海外の主力業態の「和民」より4割安い600円で、メニューはすき焼き、すし、てんぷらなど日本料理の定番メニューに絞った。
店舗面積も和民の半分の165平方メートル、内装も簡素にし、出店時の初期費用を2割抑え、郊外に出店するので家賃もこれまで出店してきた繁華街に比べ2割程度安くなる。
出店地域は香港、台湾、マレーシアを想定し、海外出店の軸足を中国本土に置く予定だったが、今秋の反日デモを機に方針を転換した。
香港や台湾では現地資本のレストランとの競争も激化し、中間所得層の顧客の来店が増えていることもあり、低価格の日本食レストランが受け入れられると判断。
13年は8店、14年以降は海外の新規出店の半分に相当する約12店を継続出店し、17年までに70店に増やす。
ワタミは01年に海外に進出し、香港や台湾、マレーシアなど6カ国・地域で約80店を展開しており、同社の13年3月期の海外売上高予想は前期比2割増の約90億円と日系外食チェーンではトップクラス。
今後の海外事業は富裕層など向けの「和民」と中間層向けの「和亭」の2本柱で展開し、5年後に海外店舗数全体を現在の2.5倍の200店に増やし10年後の海外の売り上げ目標は800億円。
これまで日系外食チェーンは海外で富裕層向けにビジネスを展開してきが国内市場の縮小が続く中、顧客のターゲットを広げ、海外事業の基盤を強化するということです。

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