新日本製薬、東南アジア進出へ
化粧品や医薬品を製造・販売する新日本製薬が東南アジアに進出するというニュースです。
カンボジアで来春、日焼け止めなどの化粧品の販売を開始し、ミャンマーでは来年中にも漢方薬原料の栽培を始める方針で、現地の需要を取り込むとともに、原料のコスト削減や安定調達につなげる。
カンボジアでは今秋をメドに、化粧品の営業拠点をプノンペンに設置、来春にプノンペンで開業する大型商業施設に、化粧品の主力ブランド「ラフィネ」の販売店を出店する計画で将来は通信販売も検討する。
カンボジアでは富裕層を中心に、同社が得意とする日焼け止めや化粧水などのスキンケア商品の人気が高まっており、こうした需要を取り込めると判断、高温多湿で紫外線が強い現地の気候に適した新商品の開発も進める考え。
商品ブランドが浸透した段階で、現地工場の建設も視野に入れる。
ミャンマーでは風邪薬などの漢方薬原料となる甘草を栽培、年内に農地を確保し、来年中にも生産を始める予定。
甘草は現在、中国からの輸入が大半を占めるが、中国産は人件費の上昇で価格が高騰しているほか、日中関係の悪化などを背景に今後の安定調達に支障を来す恐れがあり、ミャンマーでの生産に乗り出すことで、原料のコスト削減と安定調達を目指すと共に現地の製薬会社向けに原料を供給することも検討する。
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