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JFEエンジニアリング、ミャンマーで橋梁市場参入

JFEエンジニアリングがミャンマー企業と組み、同国の橋梁市場に参入するというニュースです。

Sule Paya rising in the city

まずヤンゴン市内で交通渋滞を緩和するための道路高架橋を建設し、現地企業に対して橋桁などの主要な部材について製造技術を供与して調達、建設費用を半分程度に抑える。
ミャンマーは河川が多いため道路など輸送インフラの整備には橋梁の建設が必要となり、橋梁市場は現在、重量ベースで年5万トンと、日本の5分の1程度だが、今後数年で2~3倍になるとみられている。
日本の橋梁業界にとってベトナムやインドネシアなどと並ぶ海外での重要市場となっている。
JFEエンジニアリングはミャンマーからの研修生を国内の自社工場で受け入れるなど同市場での事業展開に備えており、このほどヤンゴン市中心部の交差点で建設する道路高架橋(全長420メートル、2013年12月完成予定)を約5億円で受注。
国営企業のMECなどに対して橋梁の骨組み部分の溶接技術などを供与して主要部材の多くを調達する。
JFEエンジニアリングは現地法人の設立のほか、現地の橋梁部材メーカーへの出資も検討しており、当面の受注は年2~3件、金額ベースで30億円程度を想定している。
ミャンマーでは今後、日本政府などによる政府開発援助(ODA)案件となる大型橋梁の建設も見込まれ、現地で設計、調達、施工までを担える体制を整え、競合する中国大手に対抗する。
日本の橋梁業界は国内の新設市場が年25万~30万トン程度と、直近のピークだった1995年度の3分の1の水準まで落ち込み、今後は老朽化した橋梁の架け替えなどの需要も見込まれるものの、低成長が続く見通しで、海外事業の拡大が欠かせない。
業界大手ではIHIがベトナムに橋梁工場をすでに建設、周辺国への部材の輸出もにらんで増産体制を整えており、また、三井造船もベトナムで現地企業との合弁生産を拡大している。

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