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九州国立博物館の海外進出加速、東南アジアで修復事業

九州国立博物館が東南アジアの歴史的文化財の保存修復事業に乗り出すというニュースです。

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年内にベトナムとタイで、劣化した仏教画などの保存処理を始め、九州国立博物館は国際協力を通じて両国の文化機関との信頼関係を強化し、東南アジア文化を日本で紹介する展覧会の開催につなげたい考えだということです。
アジアには、技術や資金の問題で文化財の保存修復が進んでいない国が少なくなく、九州国立博物館は、学術文化交流協定を結んだベトナム国立歴史博物館(ハノイ)とタイ王国文化省芸術局(バンコク)から協力依頼を受け、住友財団の支援事業を介し、専門家を現地に派遣するなどして保存修復に取り組む。

ベトナムでは、国立歴史博物館所蔵の仏教画1点を修復、18~19世紀の漆絵で、ひび割れや汚れが目立っており、九州国立博物館で漆工芸の修理を手掛ける専門家を9月と11月に派遣、現地の技術者を指導しながら修復にあたる。
一方、タイは、王室寺院ワット・スタットにあった高さ約5・6メートルの扉が対象で、金箔と漆が施された細やかな彫刻が特徴だったが約50年前の火災で一部焼損、現在バンコク国立博物館に収蔵されており、24日に九博研究員が現地を訪れ、計画を話し合い年内に着手する。
九州国立博物館は博物館科学課を中心に、伝統技術と科学的手法による文化財の保存修復に力を入れており、海外では中国・内モンゴル自治区で2008年から4年間、10世紀の木棺を保存修復した実績がある。

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