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昭和電工、ベトナムのレアアース合金工場を再稼働へ

昭和電工が5月中旬に休止したベトナムのレアアース合金工場を来年1月に再稼働するというニュースです。

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主要顧客の国内磁石メーカーからの注文が春先から激減し稼働を休止したが、このほど在庫調整が完了したため再び生産を始める。
ただ、需要の本格回復には至っていないため、同じく休止中の中国2工場の再稼働はあと半年間は先送りするということです。
昭和電工はジスプロシウムやネオジムといったレアアースに鉄などを混ぜた合金の大手で、信越化学工業と並び国内シェア35%を握る。
中国の内モンゴル自治区と江西省の2工場で年4000トン、秩父事業所で年5000トンの生産能力を持ち、ベトナム工場では磁石廃材をリサイクルして年200トンの合金を生産できる。
ただ、日立金属やTDKなど高性能磁石の国内メーカーが合金の購入を大幅に減らしたため、5月以降は海外工場を止めて秩父事業所に生産を集中、全体としては7割前後減産しているが、在庫整理が進んだことから、年明けからベトナム工場を再稼働させ減産を若干緩和する計画。
高性能磁石は主にハイブリッド車のモーターなどに搭載されるが、デジタル機器の販売不振に加え、エアコンではコストを抑えるため割安なフェライト磁石に切り替える動きが広がり、今年に入って高性能磁石の需要が減少、レアアース合金も供給過剰になっているということです。

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