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海外進出現地レポート:ニューヨーク編

本日、第一回目の企画であります、海外現地レポートの取材にご協力頂けました、ニューヨーク進出支援会社のナショナルアライアンス様です。
ニューヨークと言う舞台でご活躍されている同社CEO柿原代表に、「海外進出ニュース」を運営する株式会社デバンダ 丸橋が、色々とお話をお伺しました。

インタビュー3

丸橋:新年、明けましておめでとうございます。
早速ですが、ニューヨークの最前線でご活躍されております御社の特徴をお聞かせください。

柿原代表:海外進出には様々な業態の企業が進出されますが、当社は主にニューヨークマンハッタンを中心とした飲食店や路面店を特に力を入れております。

丸橋:一般的に海外進出と言うと企業や工場をイメージするのですが、サービス業を中心としご支援をされているのはどうしてですか?

柿原代表:私自身、ニューヨークのインテリアに携わってから20年以上でして、その経験を生かして母体は現在建築士を率いるインテリアデザイン会社を営んでいます。
ですから、当社の強みをお客様にご提供し出会いからお店作りまでを可能にしております。

丸橋:それでは母体が建築・インテリア会社だとお客様は心強いですね。
ニューヨークご出店の知識と、お店の施工から開業までがワンストップ方式と言うことですね。

柿原代表:はいそうですね。ニューヨーク出店における最大のポイントは、ご相談から店舗作りまで一括にして行うことなんです。それによりお客様の時間と経費削減が可能になることだと思います。
最も出費が多いことはニューヨークでお店を開業する場合、自己資金の約60%が店舗工事に掛かってしまう統計が出ています。
ですから当社は数々のライセンスを取得していますので、自社で直接行える作業が多く業界最安値でご提供することを可能としています。

丸橋:ニューヨークに出店を検討されているお客様の為に、どの様な企業努力をされておられますか。

柿原代表:それは日本式のサービスですね。
長年海外生活をしていると本来の良き日本人の姿を忘れ、現地に染まる人や会社がいますが、当社では日本と変わらないサービスを親身となってご相談頂けるような体制を設けております。
これは、常に社員にも心掛ける様に言ってますね。

丸橋:その様な企業努力の積み重ねと強みを生かしお客様へ反映していると言う訳ですね。
ニューヨーク出店の難しさや店舗作りなど大変なことはなんですか。
また以前、私がアジアで取材をした時に、まずは本業の商売よりも現地立ち上げの方が大変で開業までに、もう疲れてしまうなどお聞きしましたが(笑)。ニューヨークでも同様に開業が遅れると大変ですか。

柿原代表:もちろん大変ですよ。
海外でお店を出すことは大変ですが出店までのプロセスは数えきれないぐらいあります。
その中でも、遅れることによる経済的リスクが他諸外国より大きいということですね。特にニューヨークの場合3点を注意して頂ければと思います。
1つ目は会社設立に付随する法務全般の作業やVISAなどの遅れなどあります。2つ目はそのお店の商品(売り)をお客様へお出しするまでの作業工程の遅れ。3つ目は店舗工事による遅れです。
法務全般と商品のご提供までの遅れについては、損失額は大きいもののまだ挽回出来る範囲ですし、VISAは全ての業種に絶対条件でありますから必ず通らないといけない道で解決方法はまだあります。
次にレストランなどの場合はDOBと言うニューヨーク特有の政府機関への届け出が必要となってきます。その規制が世界で最も困難だと言われる為、ご出店の妨げになり海外で開業が遅れる一番の原因です。
さらに、店舗工事が遅れた場合ニューヨークは賃料が高額なため、フリーレント期間を超え半年遅れただけでもその損失額は計り知れたものではありません。

丸橋:そんな多くの規制があるのがニューヨークなのですね。その中での解決策としてはどんな取り組みをしておられますか。

柿原代表:先ほど出店の妨げになっている政府機関への申請届けは、ライセンス取得者のスペシャリストや建築士も在籍していることからデザイン会社として大きなリードがあります。
また、プラミングやエンジニアファイリング言う特殊な担当と共に予測される危機など、どこよりも分かりやすく担当者からご説明させて頂き解決させます。
何より、VISAと同様出店マニュアルの様な資料だけでは到底開業まで辿り着けませんので、日本の感覚などを切り替えて頂く必要があるかもしれませんね。

丸橋:ある意味そんなリスクの中、ニューヨークへ出店するメリットは何だと思われますか。

柿原代表:ニューヨークに出店することは夢や挑戦であったりします。企業としては、これからグローバス化が進むにつれ海外展開が益々加速する中、フラッグシップとしてニューヨークに拠点があることは、良い企業の位置付けとし大変深い意味があると思いますよ。

丸橋:どの国も海外進出支援会社は現地でパートナーシップとして横の繋がりを結んでおられるところが多くありますが、御社ではどの様な繋がりを設けていらっしゃいますか。

柿原代表:進出会社として、各専門職の不動産・弁護士・会計事務所など繋がりがある様ですが、弊社はお客様からご要望が無い限りご紹介は一切しておりません。
理由としては例えば不動産と各専門職が繋がっている場合、万が一トラブルに発展した場合などお客様側の立場が弱くなり言いたいことも言えない関係になります。
またパートナーシップ同士で紹介料などが行き来することは結局お客様のご負担になり兼ねません。
お客様がご自身に合った専門家を選んで頂ける自由選択方式を採用しております。

丸橋:これからニューヨーク出店をお考えの方へ何かアドバイスはありますか。

柿原代表:ニューヨークに出店するに伴い、大切なことは市場調査から物件及び移民など数々の専門家が必要となってきます。
内容に囚われることなくまずは責任を明確された方がよいと思います。
専門家を選ぶのではなく、責任感のある会社や担当者をお選びすることが最も重要ですね。これから長いお付き合いになりますから。
あとニューヨークの場合1年と言う長い時間を必要としますので、お早めに動かれることがよいでしょうね。

丸橋:なるほどですね。確かに海外出店される企業などマーケットはもちろん自社である程度分析し進出されますが、なんと言っても現地パートナーの選択は重要ですね。
最近のニューヨークでの進出の状況や、柿原社長ご自身はどの様なことを意識され行動されていますか。

柿原代表:最近は、個人としてニューヨークにご出店される方も多くなってきましたね。
ですので、より親身になって一緒に諦めないで挑戦することだけを考えています。
当社は元々日本人以外の現地アメリカのお客様が中心でして、恥ずかしながらニューヨーク内では日本の方々に余り知られていない会社だと思います。

丸橋:では日本人経営の完全なるアメリカンな会社と言っても過言はないと言うことですね。
逆に、現地アメリカの企業も対応出来ると言うことはお客様にも安心して頂ける1つの材料として心強いですね。
また、多くの功績を残されているとお聞きしておりますがそれも御社の強みだと思います。

柿原代表:いや、それは全く関係ないと思っています。
長年の経験や創業何年など過去の功績にだけ囚われてはダメ。
過去の栄光は一瞬にして捨てるべきですね。現在のチームには責任感が取れるチームで居て欲しいとただそれだけを強く望んでおります。

丸橋:本日は、お忙しい中誠に有難う御座いました。最後にNYご出店をご検討の皆さまにメッセージはありますか。

柿原代表:NYはとても夢のある場所だと思います。現在日本政府が推進しておりますクールジャパンが発足した通り日本が世界に誇れるモノ作りを是非強みにして頂き、このNYで実現して欲しいと思います。

丸橋:本日は誠に有難う御座いました。

取材協力
ナショナルアライアンスニューヨーク
URL:www.na-newyork.com
編集:株式会社デバンダ

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