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富士フイルム、ブラジルでがん検診事業

富士フイルムが東京医科歯科大学、臨床検査薬大手の栄研化学と共同で、ブラジルで大腸がんの検診事業を始めるというニュースです。

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ブラジルの2病院を拠点に検便や内視鏡検査を行い、現地の医師に技術を指導、検診が普及していない南米全体に日本の高度な検診法を広げながら、検査薬や内視鏡の海外市場開拓につなげるということです。
南部のサンパウロとポルトアレグレの国立病院で、来春までに50歳以上の2000~3000人を対象に便潜血検査を実施し、陽性の患者には内視鏡での検査や、組織を調べる病理診断を行う。
検便キットや検査機器は栄研化学、内視鏡は富士フイルムがそれぞれ提供し、チリにある医科歯科大の研究拠点の医師らが現地医師に検査の仕方などを指導する。

日本は内視鏡検査が広く行われるなど、大腸がん検診で世界をリードしており、医科歯科大はチリやエクアドルで検診の普及を進めてきたが、南米で人口が最多のブラジルでも着手する。
内視鏡と検査薬でそれぞれ一定の世界シェアを持つ富士フイルムと栄研化学は、ソフト面の支援をテコに自社製品を拡販する。

政府は医療機器輸出を成長戦略の柱の一つとして、ロシアや中東に医療技術と機器をパッケージで輸出する戦略を打ち出しているが、大腸がんの検診分野で大学や企業が組むのは今回が初めてのことで、経済産業省が数千万円を補助する。

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