LIXIL、北米進出へ米最大手を買収

LIXILグループが、米国の衛生陶器最大手アメリカンスタンダードを買収し北米に進出するというニュースです。

米投資ファンドから8月に全株式を531億円で取得する。国内住宅市場は少子高齢化で中長期的に縮小が見込まれる中、北米の住宅関連市場に本格参入し世界展開を加速するということです。
アメリカンスタンダードは1875年に設立、130年を超す歴史を持つ衛生陶器の老舗メーカーで、2012年12月期の売上高は８億3700万ドル（約820億円）。
北米での衛生陶器のシェアは21％で首位、水回り設備機器で２位と住宅関連でトップクラスのシェアを持ち、米国、カナダ、メキシコに計14カ所の工場と北米から中南米にかけて幅広い営業網を構築している。
米住宅市場は仮契約を済ませた住宅の販売指数が５月に約６年半ぶりの高水準を記録するなど、足元では堅調に推移、米国は中古住宅の流通も盛んでリフォーム需要も大きく市場規模は日本の10倍程度とされ、温水洗浄便座など高付加価値製品に交換する需要を取り込める。
中南米の新興・途上国でも中間層の拡大や衛生観念の高まりに伴って衛生陶器の需要増加が見込まれ、また水不足の地域もあり、得意とする節水型製品の普及にアメリカンスタンダードのブランド力を生かす。

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