Ｊ―オイルミルズ、インド進出へ

食用油メーカーのＪ―オイルミルズが今秋、インドに進出するというニュースです。

現地の食用油最大手などと８月に合弁会社を設立し、増加する中間層以上の消費者に向けて脂質を減らすなど新たな機能を持つ商品を売り込む。
新会社はルチ・ソヤ・インダストリーズ、豊田通商とムンバイに設立、出資比率はルチ・ソヤ・インダストリーズが51％、Ｊ―オイルミルズが26％、豊田通商が23％で、日本の食用油メーカーがインドに進出するのは初めてのこと。
新会社はルチ・ソヤ・インダストリーズがマディヤプラデシュ州に持つ工場に２億円程度をかけて今秋にも製造ラインを新設、脂質の一種であるコレステロールの数値を下げる製品や、長時間加熱しても臭いや色が変わる酸化現象が起きにくい製品など、Ｊ―オイルミルズが日本で販売している製品を製造する方向。
豊田通商は取引先の開拓などで協力し、新会社は2015年度までに年30億円の売上高を目指す。
新会社はまず外食店や食品メーカーなどに販売するが、14年春からはルチ・ソヤ・インダストリーズの販路を活用し、家庭向けの商品を幅広く販売する。
インドは外資小売業に対しても段階的に市場開放を進めており、Ｊ―オイルミルズはスーパーなどチェーン店が増えれば取引を拡大していく考え。
Ｊ―オイルミルズは中間層以上を狙って、現地製品よりも約２割高い価格に設定する予定だが、所得水準の向上の一方で、高カロリー食品の摂取などにより、糖尿病などの病気にかかる人も多く、体によい食品を求める意識が高まるとみている。

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