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宇部興産、韓国ロッテグループ、三菱商事とマレーシアで合弁

宇部興産が2014年から、マレーシアで韓国ロッテグループ、三菱商事と低燃費タイヤ向け合成ゴムを合弁生産するというニュースです。

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宇部興産は「ブタジエンゴム」と呼ばれるタイヤ用ゴムの世界大手で、合弁により年間生産能力を現在の2割増の約30万トンに引き上げ、ゴム原料生産に強い韓国化学大手と組み、東南アジアで伸びるタイヤ向けゴム需要を取り込むということです。
自動車用タイヤは側面の「サイドウオール」と、路面に接地する「トレッド」という2つの部分で異なる合成ゴムが使われるが、技術的に難しいとされるのは宇部興産が1割弱の世界シェアを握る側面部分向けのブタンジエンゴムで、負荷がかかるため耐久性などが必要で、主に低燃費タイヤ向けに需要が伸びている。
マレーシアの合弁会社は今年3月に設立し、宇部興産とロッテグループのロッテケミカルが40%ずつ、三菱商事と、ロッテケミ子会社のタイタンケミカル(マレーシア)が10%ずつ出資する。
合弁工場は同国南部のジョホール州に建設、年産能力は5万トンで、投資額は55億円、16年をめどにさらに年2万2000トンの能力増強に踏み切る方向で検討している。
東南アジアではブリヂストンや東洋ゴム工業などタイヤメーカーが相次ぎ新工場の建設に乗り出しており、マレーシアの合弁工場を通じて日系タイヤ向けを中心に幅広く売り込む。
最近では北米のシェール革命のあおりで、シェールガスから生産できないブタジエンの品不足が懸念されているが、宇部興産は原料のブタジエンをマレーシアや韓国で生産するロッテグループと組むことで、原料を安定調達し競争力を高めるということです。

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