東洋インキ、インド生産能力増強へ

インキ大手の東洋インキＳＣホールディングスが2014年末までにインドの年間生産能力を3.5倍に増強するというニュースです。

投資額は計30億円強で、西部ムンバイに新工場を建設し、デリーの既存工場も増産する。
インドではＤＩＣなど日本勢が事業拡充を急いでおり、東洋インキも増産態勢を整えて急成長するインキ需要をとらえるということです。
西部ムンバイでは今春、新工場の建設を開始し、約10万平方メートルの土地に20億円を投じ、計８千トンの生産能力を持つ工場をつくる。
生産品目は雑誌など出版向けインキを年５千トン、包装向けインキを３千トンで来春の稼働を目指す。
インドの現在の主力拠点であるデリーの工場も生産能力を増やし、今後２年で、現在の生産能力４千トンを６千トンまで引き上げる。
食品包装向けインキを現在の１千トンから３千トンに引き上げ、出版向けインキは３千トンで据え置くなど投資額は10億円強の見込み。
14年末までにインドの年産能力は計１万４千トンと3.5倍に増え、東洋インキは14年３月期までに全体の売上高に占める海外の比率を４割に引き上げる計画。
インドのインキ市場は生活水準の向上に伴い、新聞・雑誌や食品包装向けのインキ需要が年２桁ペースで伸びている。
インドではＤＩＣが西部ムンバイなどに拠点を持ち、売上高ベースで２位のシェアを持ち、４位のサカタインクスもインドの生産能力の増強を進めているということです。

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