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住友商事、米建機レンタル大手買収

住友商事が米建機レンタル大手のサンステート・イクイップメント(アリゾナ州)を買収したというニュースです。

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株式を追加取得し出資比率を80%として経営権を取得、米国での住宅着工などの回復をにらみ、顧客の建設会社などがレンタルを増やすと判断したということです。
建機レンタルの世界市場は7兆~8兆円で今後も成長の余地が大きく、今回の買収でノウハウを蓄積し、中南米での事業展開なども狙う。
サンステートは米国の建機レンタル業界で8位、住友商事は2009年にサンステートの優先株を取得しており、出資比率は30~40%程度だったが、これを80%まで高めた。
追加取得の金額は明らかにしていないが、百数十億円とみられ、住友商事はサンステート社に役員を2人追加で派遣して合計4人の体制とし、サンステートの現在の会長は留任する。
サンステートはテキサスやカリフォルニアなど南西部9州で事業を展開しており、11年の売上高は1億7800万ドル(約150億円)と約800種類の高所作業車や建機、工具などを取り扱い、保有資産は約400億円。
住友商事が経営権を握ることで資金調達力などを強化し今後10年間で保有資産を約800億円に引き上げて業界4位を目指し、売上高や営業利益は現状の2倍強に高める。
住友商事の北米での建機関連事業はコマツなどの製品販売を含めて年1500億円規模で、今回の買収によって同事業の拡大に弾みをつける。

北米の建機市場は08年秋のリーマン・ショックの影響で住宅やインフラの建設需要が低迷、建機の需要も落ち込んでいたが、建設会社などは建機を購入するより、リスクの小さいレンタルに切り替える動きが広がっており、業界推計によると北米の建機保有に対するレンタル比率は11年に51%で05年に比べ比率が13ポイント上昇、更に15年にかけて53%まで高まる見込み。
今後は米国の景気回復に伴い住宅や道路など土木工事が増える可能性があり、さらに、新型天然ガス「シェールガス」を筆頭に原油やガスなどの開発も増えることも建機の需要を押し上げる見通しで住友商事は今回の買収によって米国での需要拡大を取り込むということです。

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