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帝人と旭化成、中国でエアバッグ布を共同生産

帝人と旭化成が共同で自動車のエアバッグに使う布の生産に参入するというニュースです。

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月内に中国で生産を始め、フル稼働する2015年には約300万台分に相当する1600万平方メートルを製造する計画で、エアバッグメーカーに販路を持つ帝人とナイロン原糸で高い技術を持つ旭化成が組み、自動車の安全規制強化で拡大する需要を取り込むということです。
両社は昨年、子会社を通じて江蘇省南通市に共同出資会社を設立。
この会社が11億円を投じ、帝人の既存拠点にエアバッグ布の生産ラインを設け、旭化成が供給するナイロン原糸を生地に織り、シリコンでコーティングする。
主に日系や欧米のエアバッグメーカーの中国や東南アジアの拠点に納入し、15年に20億円の売り上げをめざす。
米国では安全規制が強化され、自動車1台に搭載するエアバッグ数が増えており、中国では景気減速で新車販売が低迷しているが、搭載率は高まる見通しで、エアバッグの世界需要は年10%程度のペースで伸びるとみられている。
これまでは旭化成が延岡工場で生産した原糸を帝人などに販売、帝人は協力工場に委託して布に加工し、国内外のエアバッグメーカーに販売していた。
今後は人件費の安い中国で布までの生産を手がけ、旭化成は出遅れていたエアバッグ原糸分野の強化につなげるということです。

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