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資生堂、ロシアで高級化粧品の販売拡大

資生堂がロシアで高級化粧品の販売を拡大するというニュースです。

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単価が数万~十数万円の最高級ブランドを今月投入、富裕層が集まるモスクワなどの百貨店に絞り、まず3年で約5店舗に増やす。
ポーラ・オルビスホールディングスは取扱店数を4割増やし100店とする。
資源マネーを背景に富裕層が拡大しており、高い品質や日本流の接客を武器に、強みのクリーム類や化粧水の需要を開拓するということです。
資生堂はモスクワ中心部の高級百貨店「ツム」に最も価格帯の高いブランド「クレ・ド・ポー ボーテ」のカウンターを21日に設け、現地法人が直接運営し、日本から派遣した美容部員が化粧品の提案に加え、顔の美容サービスも提供。
約5万円のクリームなど肌の手入れに使うスキンケア用品やメーキャップ用品を売り込む。
ロシアの富裕層はモスクワと第2の都市・サンクトペテルブルクに集中しており、両都市の百貨店に2016年までに4~5店舗を開き、効率的に顧客を獲得する。
また主力ブランドの「SHISEIDO」は百貨店や化粧品専門の大手チェーン計1100店舗で販売し、2ケタ成長が続いており、これらを含め、現在数十億円規模のロシア現法の売上高を5年前後で100億円に引き上げる。

花王傘下で国内2位のカネボウ化粧品は、高級ブランド「センサイ」を09年から現地法人経由で展開。
モスクワとサンクトペテルブルクの百貨店や専門店など約100店で扱い、11年度の売上高は前の年度比2割増の10億円で、今後も年2ケタ増を見込む。
3位のポーラ・オルビスHDも百貨店などで扱う高級ブランド「B.A」の販売店舗数を現在の約70から数年で100店に増やす。

ロシアは原油などの資源を背景に、10年以降は年4%台の実質国内総生産成長率を持続しており、8月には世界貿易機関にも加盟した。
高額消費が盛んで、これを支える富裕層は20年に10年比6倍の6000万人と、インドと並ぶ規模に増えるとの試算もあり、欧州の需要が伸び悩み、中国景気も減速感が台頭するなか、市場としての期待は大きい。
約1600億円規模とみられるロシアの高級化粧品市場は欧米同様に香水の比率が高く、仏ブランドなどが強いが、寒冷で乾燥が厳しい気候のため、クリームなど肌の保湿用品へのニーズが高く、スキンケアに強い日本勢の参入余地も大きいということです。

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