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KDDI、ロシアでデータセンター運営事業

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KDDIは11月からロシアの首都モスクワで現地企業と提携しデータセンター運営事業に乗り出すというニュースです。
日系も含む外資系データセンター運営事業者がロシア市場に参入するのは初めてのことで、金融機関やメーカーの進出が相次いでいるロシアにいち早く進出、日系企業を中心に顧客開拓を優位に進めることで、海外事業拡大に弾みを付けたいということです。
現地のデータセンター事業会社のデータスペース社が建設した設備を活用し、建物の延べ床面積6千平方メートルで、日本国内のデータセンターと比べても大型拠点といえる。
データセンター社が主に顧客を集めた上で電源設備などを整備、データセンター内のネットワーク構築など実際の運営をKDDIが担い、KDDIはデータセンター社と協力しながら、50社程度の顧客獲得をめざす。
ロシアでは経済成長に伴い、データを保管したり処理したりするデータセンター運営の需要は高まっているが、複雑な許認可などからデータセンターを運営する日米欧の大手は進出していなかった。
KDDIは現地企業との提携で投資などのリスクを最小限に抑えて事業拡大を狙う。
ロシアに進出した企業は自社内でデータを管理するか海外のDCを活用するケースが多く、KDDIは今後、自社が運営する英国やフランス、ドイツのDC拠点と専用線でつなぎ、欧州地域と割安な料金でデータをやりとりできるようにする。

ロシア西部のモスクワやサンクトペテルブルクにはトヨタ自動車やコマツなどの製造業や金融機関、商社など日系企業が約250社進出、外資系企業の集積も進んでおり、KDDIによるとロシアのデータセンターの市場規模は2015年に現在の約3倍の年500億円規模に膨らむ見通し。
KDDIは10年度に約1600億円だった海外売上高を15年度に2倍の約3200億円に増やす方針を表明しており、12年3月期は約1716億円だった。同社は海外でのデータセンターの新増設などを中核として目標達成につなげるということです。

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