小糸製作所、中国の生産拠点増強を凍結
自動車ランプ大手の小糸製作所が、中国広州市の製造拠点の増強を凍結するというニュースです。
2013年春の稼働をめざして新工場の建設を進めていたが、尖閣諸島を巡る日中関係の悪化で日本車の販売・生産が減少したことから、小糸製作所の広州拠点の生産水準も通常の半分に落ち込んでいるため、建屋だけを完成させて新規の生産設備の導入を中断するということです。
小糸製作所は上海、広州、福州の3カ所で自動車ランプを生産しており、広州の拠点はトヨタ自動車やホンダなど日系企業向けが中心。
広州拠点の年間生産能力は現状で前照灯(ヘッドランプ)で車50万台分、標識灯で100万台分、新工場の建設で、生産能力を2倍にする計画だった。
中国では日本車の販売不振により、現地に進出する日系部品メーカーが大幅な減産を迫られており、「中期的には成長する市場」と工場増強を続ける企業もあるが、生産の低迷が長引けば小糸製作所のように投資計画を見直す動きも増えそうだということです。
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