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豊田自動織機、フォークリフト部品世界最大手を買収

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豊田自動織機が22日、フォークリフト部品で世界最大手の米カスケードを買収すると発表したというニュースです。
TOBを実施し、完全子会社にし買収総額は7億5900万ドル(約607億円)。
北米や欧州に加え新興国に足場を持つカスケードを傘下に収め、部品事業を強化し、中国などアジアで拡大が続くフォークリフト市場でのシェア拡大を狙うということです。
米ニューヨーク証券取引所上場のカスケードに対し、1株につき65ドルでTOBを実施し、買い付け価格は、19日の終値に比べて2割弱高い。
年内をメドにカスケードの全株を取得する方針で、カスケードは米ニューヨーク証券取引所を上場廃止になる見通し。
買収には手元資金を充てる。

カスケードは荷物などを載せたり、つかんだりする「アタッチメント」と呼ぶフォークリフト部品で世界シェア4割強で、大型のロール紙を挟む部品を強みとする。
2012年1月期は1ドル=80円換算で、連結売上高が約430億円、営業利益で約70億円だった。
豊田自動織機はフォークリフト本体で、2割弱のシェアを持つ世界トップ企業で、13年3月期のフォークリフト事業の売上高見通しは、6050億円と連結全体の4割弱を占める。
同社もアタッチメントを一部生産しているが、規模は小さく、買収で同分野に本格的に参入する。
フォークリフトは世界で年100万台近い市場規模があり、新興国などを中心に今後も成長が見込まれており、さらに顧客の間で物流作業が高度化するなか、豊田自動織機は様々な方法で荷物を扱うアタッチメントの需要が一段と増えると判断したということです。

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