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製薬大手各社、東欧市場を本格開拓へ

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製薬大手が東欧市場を本格開拓するというニュースです。
第一三共はマレーシア、武田薬品工業はロシアでともに2014年に新工場を稼働させ、東欧各国への輸出を拡大、エーザイはルーマニアやハンガリーなどで抗がん剤の発売を目指す。
日本の製薬大手の新興国事業はアジアが中心だったが、欧米大手に対抗して東欧市場も収益源に育てる狙いということです。
第一三共のインド子会社であるランバクシー・ラボラトリーズは4千万ドル(約30億円)を投じ、マレーシアで2番目となる工場を建設する。
主に錠剤やカプセル剤の後発医薬品を生産し、14年初頭の稼働後には同国での製造能力を10億錠から30億錠へと3倍に引き上げ、増産分は東欧を中心に、アフリカなどにも出荷する計画。
武田薬品工業が14年にロシアで本格稼働させる工場は脳卒中の治療薬などを作り、今後は医薬品需要の拡大に応じ、旧ソ連圏での現地生産も検討する。
エーザイは自社開発した乳がん治療薬の販売で、東欧に営業網を持つスイス企業と提携し、ルーマニアなど8カ国で発売する計画。
新薬としての承認は得ており、販売に必要な手続きが整った国から順次売り出し、主に今後1~2年程度で市場に出せるとみられる。
東欧では欧米の製薬大手が強い営業基盤を築いており、日本企業の医薬品はまだ少ない。
米調査会社IMSヘルスによれば、ロシアの医薬品市場は11年で157億ドル(約1兆2千億円)だが、16年には最大330億ドル(約2兆5千億円)まで倍増する見通しで、東欧も大きく伸びるとみて開拓を急ぐということです。

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