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日本企業、ASEAN投資再加速へ

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日本企業が直接投資の軸足を中国以外のアジアにシフトしているというニュースです。
ASEAN向け投資は2012年4~6月に前年同期比4割増の3800億円となり、中国(3000億円)を上回っており、成長を続けるASEAN各国の内需取り込みを目指す企業が多い。
中国の賃金上昇や日中関係の冷え込みを背景に、進出先をアジア全体に分散する「チャイナ・プラスワン」の動きが本格化しているということです。
国際収支統計を基に計算すると、11年の日本からASEANへの直接投資は前年の2.4倍の1.5兆円に増え、中国(1.0兆円)を2年連続で上回っており、直近の12年7~8月も1800億円と中国(1500億円)を上回っている。
ASEANへの直接投資は90年代も活発だったが、主に製造業が欧米に輸出する生産拠点として投資した当時と比べ、ASEAN各国で自動車から生活用品まで消費市場が急成長したため、今は投資企業、進出先ともに多様化している。
タイの12年の新車販売は130万台と前年より6割増える見込みで、インドネシアもタイに迫る勢い。

進出企業の業種では小売りや外食など消費関連、進出先は人口の多いインドネシア、フィリピン、ベトナムが目立ち、味の素は9月、インドネシアに現地の好みに合わせた風味調味料「マサコ」の工場を新設。
キユーピーも3月、ベトナムに初の製造拠点を開設している。
ドトール・日レスホールディングスは18日、フィリピンに進出、14年2月期までにスパゲティ店「洋麺屋 五右衛門」のフランチャイズチェーン店を10店以上展開する。
自動車大手もインドネシアではホンダが約270億円を投資して新工場を建設し、14年度に稼働させ、同国での生産能力を現在の3倍の18万台に高め、現地向けの多人数乗りの低価格車を生産する。
トヨタ自動車はタイに約169億円を投じて新工場を建設し、13年半ばに稼働し、タイでの生産能力を現在より1割強多い76万台に拡大する。

一方、中国は尖閣諸島問題に伴う反日デモなどもあり、日本企業がリスクを分散しようと中国以外の投資先を探す動きが加速している。
バンダイは主力生産拠点の中国で人件費が高騰したため、17年ぶりとなる自社工場をフィリピンに14億円を投じて建設し、生産移転により3年間で13億円のコスト削減を見込む。
ファミリーマートは今後1年、中国での出店を抑える一方、10月に1号店を出したインドネシアでは5年間で500店を目指す。
高島屋が16年度まで5年間に計画する東南アジア向け投資は350億円と中国向け(150億円)の2倍強ということです。

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