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ミスミグループ本社、北米最大の金型部品メーカーを買収

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金型部品の世界最大手、ミスミグループ本社が、北米最大の金型部品メーカーを買収するというニュースです。
米国、カナダの有力メーカーを傘下に持つ持ち株会社を約2億ドル(約157億円)で米投資ファンドから買い取り、買収先企業はゼネラル・モーターズなど米自動車大手への供給の大半を担っており、ミスミは世界展開を一気に進めるということです。
買収するのは金型部品メーカーの米デイトンとカナダのジ・アンカー・ダンリーを傘下に持つコーネル・インダストリアル・ツール・コーポレーションで。週内に株式の譲渡契約をファンド側と結び、発表する。
ミスミは今回の買収で、デイトンの全事業とジ・アンカー・ダンリーの金型部品事業を手に入れる。
デイトンは北米で金型部品の最大手で、ジ・アンカー・ダンリーも米国のほか欧州で高い販売シェアを握り、買収の対象事業の年間売上高は合計で150億円程度とみられる。
ミスミやデイトンが扱う金型部品は金型の土台部分をのぞくピンやコイルなど金型製造には欠かせない重要部品で、ミスミは金型部品の世界最大手だが、事業がアジアに偏り、米欧は手薄だった。
買収により、米欧での売上高(2012年3月期の連結売上高1302億円のうち約90億円)は3倍近くに増え、海外生産拠点数も7カ所から17カ所に増える。
日本のものづくりを支えてきた金型産業だが、最近は自動車メーカーが内製を始めたほか、中国メーカーが台頭し、劣勢に立たされているが、ミスミは金型の競争力を左右する部品が主力で、40万点を超える品ぞろえや通常3日の短い納期をほぼ確実に守る経営モデルにより、アジアで圧倒的な強さをみせている。
買収先でも今後、同様の手法を取り入れ、世界中の製造業との取引拡大を目指すということです。

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