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北越紀州製紙、蓄電池用素材の製造・販売に参入 フランス企業を20億円で買収

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北越紀州製紙が蓄電池用素材の製造・販売事業に参入するというニュースです。
鉛蓄電池のセパレーターなどを生産するフランスの機能素材メーカーを買収、国内の紙需要が伸びない中、円高を背景に海外に進出し、環境規制が強化される欧州のエコカー用電池向けなどに売り込む。
王子ホールディングス、日本製紙グループ本社に次ぐ第3勢力として、伸びる海外市場の攻略を急ぐということです。
買収したのはフィナンシエルベルナールデュマ社で、買収額は約20億円。
ガラス繊維でつくる鉛蓄電池用セパレーターはニッチ分野だが、同社は世界大手、空気清浄用フィルターも手掛け、2011年12月期の売上高は17億1千万円。
すでに欧州の鉛電池メーカーを経由し、独BMWやフォルクスワーゲンなどのアイドリングストップ車などに搭載されており、欧州の排ガス規制強化などを背景に、今後も需要の伸びが見込まれる。
北越紀州は日本で空気清浄用フィルターを製造、アジアで販売しているが、欧州に強いデュマ社の買収で販路を拡大するとともに、デュマ社の技術を取り入れ日本でセパレーターを生産する計画。
北越紀州は8月に大王製紙に2割を出資する筆頭株主となったことを受け、両社で物流の効率化など具体的な提携策を協議中。
国内事業の基盤を固めると同時に、海外や伸びる新分野の強化が欠かせないと判断し、北越紀州の海外売上高比率は現在7%だが、これを21年3月期に3.6倍の25%まで高める計画。
今後は印刷情報用紙で国内最大の新潟工場からのアジア向け輸出に加え、中国では菓子箱などに使われる白板紙を13年秋から生産し始める予定ということです。

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