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古河電工とフジクラ、インドに送電線工場を建設

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古河電気工業とフジクラが共同で、2015年にもインドに送電線の工場を建設するというニュースです。
インドでは経済成長に伴い、送電能力不足による停電が頻発しているが、今後、インフラ整備の重点事業として送電網の拡充が進む見通しで、急増が予想される電線の需要を取り込む狙い。
欧州勢なども相次ぎ参入しているが、高い技術力と現地生産によるコストダウンで対抗するということです。
両社が折半出資する送電線大手ビスキャス(東京・品川)が年産能力100キロメートルの工場をニューデリー近郊の工業団地などに建設、投資額は100億円前後のもよう。
生産能力は同じタイプの送電線の唯一の生産拠点である市原工場(千葉県市原市)の半分に相当する。
発電所から都市部まで地下部分を通す地中送電用の送電線を生産、地上で空中を通す架空送電線に比べ電磁波の影響を受けにくく、インドの都市整備で需要が増えている。
安価な架空送電線が金属がむき出しなのに対し、地中送電線は感電防止のための高度な絶縁が必要で、古河とフジクラは絶縁技術に定評があり、インドでは、特に絶縁の難しい40万ボルトの超高圧品を中心に生産する。
現地生産で労務費などのコストを日本の5分の1に抑え、価格競争力を高める。
インドでは経済発展に送電網の整備が追いつかず、停電が頻発している。
従来は鉄塔を設置する架空送電線が主流だったが、人家のある地域では電波障害や健康被害を回避するために、地中送電線が主流になっている。
ビスキャスによると、インドの地中送電線市場は現在、22万ボルト以上の超高圧で30~50キロメートルにとどまるが、15年に500キロメートル、20年に1000キロメートルに拡大する見通しということです。

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