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ピジョン、中国で富裕層に哺乳瓶など販売増

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ピジョンが27日、2013年1月期の連結純利益が前期比10%増の35億円と、従来予想(33億円)を上回る見通しだと発表したというニュースです。
3期連続で最高益を更新、中国で哺乳瓶など育児用品のブランドを確立し、富裕層を中心に販売が増えており、現地工場の稼働率が上がっていることも利益を押し上げている。
連結売上高は10%増の649億円と、従来予想を6億円上回るということで、売上高の2割を占める中国事業が想定を上回って伸びており、高所得者層をターゲットとする哺乳瓶やスキンケア用品の販売が好調で、今期の中国の売上高は2割近く伸びるとみられる。
中国の景気には減速懸念が出ているが、所得水準の向上につれて、ベビー用品の販売は順調に増えており、今後も中国事業の収益は拡大する可能性が高い。

ピジョンは上海や広州など沿海部の大都市で育児用品の専門店を中心に販売網を広げ、同社商品を取り扱う店舗は現在、約1万4千店に拡大、最近は経済成長が見込まれる内陸部でも店舗網を整備中だ。
中国では政府公認で約200カ所の病院と提携し、母乳相談室を開設し、商品の使い方などを教えて認知度を高め、販売につなげている。
昨年9月に環境ホルモンの懸念から一部のプラスチック製哺乳瓶が販売禁止となり、ピジョンが得意なガラス製哺乳瓶が売れていることも追い風になっているようです。
営業利益は23%増の62億円と、従来予想から5億5千万円上方修正、中国を中心とする海外事業は売上高営業利益率が20%を超えており、価格競争が厳しい国内に比べて利益への貢献度が高い。
主力の哺乳瓶は乳児が吸いやすい吸い口を工夫するなどの品質の高さが浸透し値下げしなくても売れるため、採算性が高いという。
江蘇省常州市に開設した第2工場の稼働率が上がったことで、中国での現地生産比率は9割近くに達し、タイ工場からの輸入が減って輸送費などが圧縮されることも、増益に貢献するということです。

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