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アサヒ、「スーパードライ」をフィリピンで販売拡大へ

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アサヒグループホールディングスがフィリピンの有力財閥ルシオ・タングループと提携し、主力製品「スーパードライ」を同国で本格販売するというニュースです。
タイにあるアサヒの委託工場で生産した商品をルシオ・タン傘下のビールメーカーが9月から売り出す。
スーパードライの海外販売量は日本メーカーのブランドで最大で、成長する東南アジア市場の開拓を急ぎ早期に海外で年間1000万ケースを目指すということです。
ルシオ・タングループはたばこや不動産、金融、酒類・飲料などを手掛ける財閥系の企業集団で、傘下にもつフィリピン2位のビール会社アジアブリュワリーが、まずは缶(330ミリリットル)、小瓶(同)のスーパードライを販売する。
これまでアサヒはフィリピン向けに商社を通じて日本から小規模に輸出しているだけだったが、今後はタイでスーパードライを製造委託しているブンロート・グループの工場で作った製品をフィリピンに輸出、フィリピン国内に50カ所以上の営業拠点をもつアジアブリュワリーの販売網を生かして、レストランなどの業務用とスーパーやコンビニエンスストアでの家庭向けの両方で販売を拡大する。

現在フィリピンのビールの市場規模は約1億3000万ケースと東南アジアではベトナム、タイに次ぐ規模で、2007年比で10%以上伸びている。
このうち「コロナ」や「バドワイザー」など世界的なブランドを含む、高級ビールの市場が約5%(約600万ケース)を占め、アサヒはまず3年後に、輸入ビールで最大のシェアを確保することを目指す。

同国ではキリンホールディングスが48%を出資しているサンミゲルビールが高いシェアを持っているが、アサヒは生活水準の向上に伴い海外ブランドへの関心が高まると期待している。
アサヒのスーパードライを中心とした海外での自社ブランドの販売量は11年に約550万ケースで、これまでは韓国、中国や欧米での売り上げが多かったが、手薄だった東南アジアを強化する。
マレーシアではデンマークのビール大手カールスバーグの現地法人に、11年から生産・販売を委託、タイの販売も伸びており、12年の東南アジア全体のスーパードライの販売数量は、前年比4割増の60万ケースになる見通しということです。

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