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キッコーマン、北欧で日本食卸2社買収 欧州やロシアでの事業拡大へ

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キッコーマンが日本食ブームが続く欧州やロシアで日本食材の卸販売事業を拡大するというニュースです。
まず直接進出していなかった北欧で卸2社を買収、近接するロシア市場も開拓。
欧州全域で営業人員を毎年1割以上のペースで増やし、欧州・ロシアでの売り上げを3年で現状の3割増にあたる100億円規模に増やし北米に次ぐ事業に育てるということです。

ドイツの現地法人が今月、スウェーデンとノルウェーにある日本食卸2社の全株式を、スウェーデンの食品流通企業ナオイホールディングから取得。
キッコーマンは従来ナオイを通じて北欧に日本食材を供給していたが、直接進出をテコに販売を拡大、2社合算で10億円弱だった年商を3年以内に倍の20億円に増やす。
買収した2社は北欧に加えて、有望市場であるロシアを攻略する足場と位置付け、ロシアでは首都モスクワや第2の都市サンクトペテルブルクで、北欧の4倍近い約1500もの飲食店が日本食を提供している。
コメやしょうゆ、米酢、ワサビ、冷凍すし種といったすし用食材のほか、冷蔵管理が必要な日本酒や味噌などの食材を短時間で配送するための物流拠点として北欧を活用。

ドイツやイギリスなどの主要拠点でも、営業人員を現在の約80人から年1~2割のペースで増やし、ロシア・北欧や南欧、東欧で顧客を開拓するほか、西欧では比較的富裕な層が中心となっている日本食のファンを中間層へ広げるため、外食や小売業への提案や普及活動に取り組む。
キッコーマンによると欧州で日本食を扱う飲食店は8000軒前後、ロシアを含め約9000軒に上り、健康志向を追い風にして日本食市場は急成長が続くが、規模は約1000億円と北米の10分の1ほどとみられ伸びしろは大きい。
欧州では今後、毎年1~2割の増収をめざし、現状の売上高80億円弱を3年で100億円規模に増やす。
中長期的には北米事業の700億円弱に迫る規模へと拡大を目指すようです。

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