インドネシア・ベトナム・ミャンマー・マレーシア・中国・タイ・台湾等、海外進出に関連するニュースを毎日配信

  • 掲載記事数: 3673件
Home > タイ > ニチレイ、タイで低温物流 東南アジア市場開拓へ

ニチレイ、タイで低温物流 東南アジア市場開拓へ

ニチレイが、タイで冷凍・冷蔵食品を輸送する低温物流を始めるというニュースです。

450909401_c94410e550_m

現地企業と合弁会社を設立、2014年7月にはバンコク近郊に25億円を投じて倉庫を新設し、生活水準の向上に伴い、高まっている需要を取り込みベトナムなど近隣の国への進出も検討。
低温物流の国内最大手として培った日本流の技術を生かし、東南アジア市場を開拓するということです。
タイ素材大手で物流を手掛けるサイアム・セメント・グループと6月に合弁会社を設立。
資本金は約18億円で、SCGが51%、ニチレイが49%を出資し、サイアム・セメント・グループの物流網とニチレイのノウハウを組み合わせ、冷凍・冷蔵の畜産物や海産物、果汁、加工食品を扱う。
倉庫の建設予定地はバンコクから十数キロメートルの距離にあり、敷地面積は約3万8千平方メートル、倉庫は2万2千トンの保管能力を備え、食品メーカーの原料調達や商品配送に対応する。
20社程度の利用を見込み、初年度売上高目標は7億円。
また、タイでの需要動向を踏まえ、ベトナムやマレーシアへの進出を検討、東南アジアでの事業展開をテコに20年度には低温物流の海外売上高を現在の3倍超の600億円に増やす。
ニチレイの低温物流は荷さばき時など倉庫以外での温度管理も徹底し、商品の品質劣化が少ないことが特長で、荷物がどこにあるかを顧客がインターネット上で確認できる情報システムも強みにしている。
海外ではすでに欧州や中国で事業を手掛け、東南アジアへの進出はタイが初めてになる。
東南アジアは所得水準の上昇に伴い、家庭用を中心に冷凍食品や電子レンジで温めるチルド食品の需要が伸びているが、政府が参加表明したTPPにより、日本からの冷凍・冷蔵食品の輸出拡大も見込まれるため、早期に低温物流網を整える必要があると判断したということです。

関連記事はありません

この記事をソーシャルブックマークやミニブログへ登録・共有する

メルマガ登録/解除