古河電気工業、自動車部品事業で新興国展開を加速

古河電気工業が自動車部品事業の海外展開を加速するというニュースです。

中国、タイでは設計から調達、生産までの一貫体制を構築し、自動車メーカーと一体で開発を進め、またブラジルに工場を新設するなど生産拠点網も整備。３年で約200億円を投じ、主力の電力・通信インフラで国内需要の伸びが期待できない中、新興国の自動車需要の取り込みに経営資源を傾けるということです。
同社が世界で４割近いシェアを握るエアバッグ用の電装部品や、ワイヤハーネス（組み電線）などを中心に新興国市場の開拓を進め、自動車関連の売上高を18年度をメドに現状の約５割増の2000億円規模に引き上げる計画。
中国とタイの２カ所には新たに統括会社を設け、これまで国内にあった設計や調達などの機能を現地に移し、トヨタ自動車など日系メーカーがアジア地域で新車開発の現地化を進めていることを受け、完成車メーカーからの性能やコストについての要望に迅速に対応できる体制を整える。
またブラジルには同社の自動車関連事業としては初となる工場を新設するなど生産拠点網も拡充、新興国での新車へのエアバッグ装着の義務化を見越し、電装部品を増産するということです。

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