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三菱商事、タイでエビ養殖事業参入へ 

三菱商事がエビの養殖事業に参入するというニュースです。

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世界有数のエビ輸出国であるタイの食品大手と合弁会社を新設し、約30億円を投じて現地のエビ養殖場を10カ所程度買収する。
合弁相手と連携し餌の生産からエビの加工まで一貫して手掛け、食の安全を重視する日本の食品会社に加工食品を供給する。
総合商社の水産品事業はこれまで加工関連が中心だったが、中国などの輸入増が確実なため、自ら養殖事業を手掛けて安定調達を狙うということです。
タイの食品大手タイ・ユニオン・フローズン傘下の養殖用飼料会社であるTFM社と、エビ養殖の合弁会社を12月中に新設し、資本金は約15億円で、出資比率は三菱商事が49%、TFMが51%となる。
合弁新会社はTFMが手掛ける稚エビ生産事業を継承するほか、2018年度までに約30億円を投じタイ各地で10カ所強のエビ養殖場を買収し、ブラックタイガーと並んで売れ筋の「バナメイエビ」を年間1万トン(原料ベース)生産する。
同年度の事業規模は40億円弱を見込み、尻尾などを除く加工品ベースでは5000トン程度に相当し、日本の加工品の年間輸入量(7万トン強)からみても大型事業といえる。
養殖したエビは全量をタイ・ユニオン・フローズンに売却し、タイ・ユニオン・フローズンがすしネタ、ボイルエビ、エビフライなどに加工、三菱商事はこれら加工品の約半分を買い取り日本に輸出、国内の冷凍食品メーカーなどに販売する計画。
タイ・ユニオン・フローズングループと連携し、餌の生産、養殖、食品加工まで手掛けることで、日本企業が重視するトレーサビリティー(生産履歴の追跡)に対応可能となる。
商社の水産関連事業では双日と豊田通商がマグロの養殖を手掛けているほか、三菱商事もチリでサケの養殖を展開しており、三菱商事の同事業の売上高は1300億円強。
タイでエビ養殖のノウハウを蓄積し、他国への参入も検討するということです。

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