筆記具大手が海外で事業拡大、販売強化へ

筆記具大手が成熟した国内市場に代わり、成長余地のある海外で事業拡大、販売を強化するというニュースです。

パイロットはフランスの欧州本社に約５億円を投じ、５千平方メートル規模の物流倉庫を増設し、欧州の売上高約150億円のうち、３～４割を占めるボールペンの主力商品「フリクション」の新商品投入に備える。
フリクションは世界100カ国以上で販売し、2012年は全世界で11年比３割増の２億本の販売を見込む。

三菱鉛筆がバンコクに設立した合弁販社の資本金は約2500万円で三菱鉛筆が49％、残りを現地の投資会社など数社が出資した。
代理店２社による従来の販売体制を見直し、需要調査や販路開拓などを合弁会社に一本化。バンコク以外での販売も始める。

海外展開で先行したパイロット、三菱鉛筆はすでに海外売上比率がそれぞれ約６割、約４割となっているが、ここに来て海外での足場固めを急ぐ背景には最大手のコクヨがインドや中国でのＭ＆Ａ（合併・買収）など海外展開を加速していることがあるということです。