三菱電機、カーナビ5割増産へタイ工場に新棟建設
三菱電機がタイ工場に約15億円を投じて新たな製造棟を建設し、カーナビの生産能力を約5割引き上げるというニュースです。
燃焼効率を高める部品やターボエンジン制御部品も増産し、増産を進める自動車メーカーの動きに対応し、堅調な関連製品の需要を取り込む。
タイ南部ラヨーン県の既存工場内にある2万平方メートルの敷地に平屋建ての新製造棟を建設、10月の稼働を予定し、2~3年後には工場の従業員を現在の2000人から2500人程度まで増員する計画。
三菱電機は国内の2カ所、海外8カ国の13カ所で車載関連製品を生産しカーナビはタイ工場が国内に並ぶ主要拠点となっている。
音質にこだわった高級機種から普及価格帯まで幅広い製品群を手掛けるタイ工場からは欧米や日本などの自動車メーカー向けに出荷する。
また、タイ工場では燃焼温度を抑えることで窒素酸化物を低減する効果があるEGRバルブやターボエンジンの制御部品も増産する。
バルブは不燃焼のガスを戻し、再度燃焼させるための部品で燃費向上に欠かせない。
ターボエンジンの回転効率を高めるアクチュエーターもエンジンの小型化による燃費向上につながる効果がある。
2011年のタイの大規模洪水で一時停滞していた自動車生産が回復し、インドやブラジルなど新興国では中国に続く大きな成長が見込まれていることから、三菱電機はタイ工場の増強で当面の需要増に対応するとともに新たな販路開拓にも備えるということです。
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