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IHI、ベトナムに大型工場建設へ

国内橋梁最大手のIHIが2014年春をメドに、ベトナム北部のハイフォン市に大型工場を建設するというニュースです。

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日本勢では海外で初の本格的な生産拠点で、まず長さが1キロを超える大型橋梁を年2カ所建造できる体制を整える。
ベトナムでは建設が続く鉄道橋などの受注を狙うほか、インドネシアなどへの輸出拠点とし、現地で強い中国や韓国の大手に対抗、東南アジア市場の開拓を急ぐということです。
IHIはトルコ西部で総事業費1000億円規模のイズミット湾横断橋を建設しており、ベトナムでも三井住友建設と共同で事業費400億円のニャッタン橋(ハノイ市)を受注するなど海外展開で国内の競合他社に先行してきた。
ベトナムでは現在、小規模の工場を借り橋梁の溶接部材などを製造しているが、東南アジアで大型橋梁の建設が本格化すると判断し、大型工場を建設する。
IHI子会社のIHIインフラストラクチャー・アジアがハイフォン市内の工業団地に14万平方メートルの用地を確保し、大型クレーンや鋼材切断・溶接用の設備を導入、14年5月に稼働させる。
投資額は40億円程度で、橋梁の製造では溶接工など熟練技術者の育成が重要で、現地で200人を採用する。
ベトナムでは南北を結ぶ主要鉄道網の整備で大型橋梁の商談が本格化、インドネシアなどでも高速道路の整備が進んでおり、高架橋などの受注を狙う。
日本の橋梁業界は三井造船がベトナムで現地大手と合弁工場を運営している程度で、海外展開は遅れていたが、国内の橋梁市場は年25万トン程度とピーク時の3分の1以下に落ち込んでおり、今後も回復が難しいとされ、一方、東南アジア市場は経済成長に加えて、河川も多いだけに大型の工事案件が目白押しで、世界でも最大の成長市場とされているということです。

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