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住友電気工業、海外の生産能力大幅拡大へ

住友電気工業が2015年をめどに、東南アジア、メキシコ、北アフリカのそれぞれの地域で自動車用ワイヤハーネスの生産能力を大幅に拡大するというニュースです。

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現地の自動車需要拡大に対応する一方、自由貿易協定(FTA)網の広がりをにらみ、各国への供給体制を見直し、主力の輸出拠点だった中国は労務費の高騰などを受け、現地向けの供給拠点にする計画。
住友電工のワイヤハーネスのシェアは現在、26%で世界2位と30カ国に約100カ所の生産拠点を持っているが、今後も需要の拡大が続くとみて、年数百億円の投資を実施し、世界での生産量を15年に11年比で約3割増やし、ワイヤハーネス事業の売上高を17年に12年予想比27%増の1兆円以上にする計画。
まず、15年に日本向けの中国生産比率を約20%と11年の約40%から半減させる一方、東南アジアの比率を約40%から約65%に高め、北米向けは中国比率を約15%から約5%、メキシコ比率を約40%から約55%に見直し、欧州向けは北アフリカやウクライナなどの比率を約50%から約65%に高める。
日本向けが主体の東南アジアではベトナム、フィリピン、インドネシアなどの既存工場を増強し、ミャンマーへの進出も検討する。
北米の供給拠点となるメキシコは生産量を15年に11年比2.4倍に増やし、欧州向けはモロッコ、チュニジアなどの能力を増強し、ロシアへの進出も検討する。
最大の生産拠点だった中国は日本や北米への輸出を大幅に減らすが、既存工場への投資は継続し、現地の自動車生産向けを主体に生産量は15年に11年比約5%増やし、現地生産する日米欧の自動車メーカー向けのほか、中国資本の自動車メーカーへの納入拡大も目指すということです。

*画像と本文とは一切関係ありません。

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