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パナソニック、美容家電で東南アジア市場に参入

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パナソニックが髪や肌の手入れなどに使うスチーマーなど美容家電で東南アジア市場に参入するというニュースです。
タイやインドネシアなど5カ国で主力製品を販売、同地域では経済成長で女性の所得も向上しており、高い成長が見込めると判断した。
同社は美容家電部門(男性向け含む)の売上高を2012年度に前年度比1割増の1000億円に引き上げ、収益部門として育てるということです。
新規参入するのはマレーシア、ベトナム、シンガポールも含めた5カ国で、弱酸性イオンで肌の潤いを保つ効果があるという「ナノイー」を使ったスチーマーのほか、まつげカーラーや携帯電動歯ブラシの「ポケットドルツ」などを発売する。

各国で人気の高いモデルや女優などを広告塔として起用、高いブランドイメージを確立し、「パナソニック ビューティー」と付した専用の宣伝バスを各国で走らせ、現地の百貨店などでイベントも実施。
タイ、インドネシア、ベトナムの言語に対応したホームページも開設した。
パナソニックは国内ではスチーマーで9割弱、ドライヤーで4割弱と高いシェアを持ち、タイなど5カ国では美容関連市場が15年までに12年比で2倍以上になると見ており、同部門の海外売上高比率は15年度に12年度比2倍の3割まで高める。
東南アジアでの取り組みは、単に製品だけではなくパナソニックのブランド浸透も進めることも狙いで、購買意欲の高い女性を美容家電で顧客とし、テレビや白物家電などの販売拡大にもつなげたい考え。

世界市場ではオランダのフィリップスなど欧米勢が強く、特にフィリップスは美容家電が看板の「家電」部門が今年1~6月期も売上高利益率で10%強を確保。
パナソニックは同分野で強い製品を持つパナソニック電工を統合することで、世界大手を追撃する体制を整えた。
日本の家電大手にとって美容家電は価格競争の激しい薄型テレビなどと比べて安定して収益を稼げる可能性があり、今後も海外での事業拡大の動きが加速しそうだということです。

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