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味の素やキユーピー、小容量調味料でアジア市場開拓へ

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味の素が価格の手ごろな小容量調味料でアジア市場開拓を加速するというニュースです。
インドネシアで容量が25グラムの小袋入りマヨネーズの販売を始めたほか、来春にはタイで新工場を稼働し小容量のうま味調味料を増産、食品業界ではキユーピーがベトナム、キッコーマンがフィリピンで、それぞれ小容量の調味料を発売。
各社は現地のニーズにあった商品戦略で、拡大する中間層の需要を掘り起こすということです。
味の素がこのほど販売を始めたマヨネーズは25グラム入りで、価格は日本円で約20円に設定、中間層が普段の買い物で使う個人商店で販売する。
より裕福な層が使うスーパー向けとして100グラム入り約60円の商品も販売し、ジャワ島東部にあるモジョケルト工場で生産。
2種類合わせて5年後に10億円の売上高をめざす。
同社によると現地の中間層が食事などに使えるのは、1世帯あたり1日200円程度で、現在は米メーカー製のマヨネーズが売られているものの230グラム入りで約230円と高く普及していない。
求めやすい販売価格にすることで需要を開拓できるとみている。
タイでは来年3月に約150億円を投じた新工場が稼働。
うま味調味料「味の素」を食品メーカー向けも合わせて1割以上増産する計画で、9グラム入りなどの小サイズの販売を強化するほか、周辺のアジア各国にも輸出する。
同社は新興国市場で主力の「味の素」を小容量・低価格で販売する戦略を推進し、東南アジアを中心にシェア獲得に成功しており、ノウハウを活用して他製品の販売増につなげる。

キユーピーは今春、ベトナムで容量130グラムの小型のチューブ入りマヨネーズを発売し、価格は約80円。
同社は日本では500グラム、東南アジアでは300グラムが主力だが、ベトナムでは値ごろ感のある容量設定が必要と判断し、当面130グラムを中心に、さらに少量の15グラム入り小袋(約10円)と併せて販売を拡大する。

キッコーマンはフィリピンで今年から、容量100ミリリットルのパウチパック入りしょうゆ(約50円)を投入。
従来はガラス瓶に入った150ミリリットルのしょうゆ(約85円)だけだったが、単価が4割安い商品を加え中間層への浸透を加速する狙い。

中間層が急増しているアジアでは、スイスのネスレや英蘭ユニリーバなど欧米勢も攻勢を強めているが、日系企業が対抗するには価格や容量、味などできめ細かく現地のニーズに対応することが求められるということです。

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